猫猫塾の出版物
猫猫塾では，小谷野敦の単行本未収録の作品を対象に，
電子書籍(kindle)の出版を行っています．
まだスタートしたばかりですが，
今後少しずつ刊行ラインナップを充実させていく予定です．(2015年2月現在)
※スタッフによる裏方日記はこちら
小谷野敦 小説集
お嬢様放浪記 ―小谷野敦 小説集voi.3
小谷野敦の短編小説集、シリーズ第3弾。
書下ろし作品を電子書籍にて刊行。
表題作のほか、短編一篇。
「お嬢様放浪記」
女にだってマザコンはあります。おかーさーん、あたしもう帰りたーい！
神宮寺淳子、お嬢様。女子大だけど東大のインカレサークル入ってます。フィアンセ絶賛募集中！
高慢と勘違い渦巻く、ビター・ソルティ青春小説。
「麗女の幻」
徳川時代の女流作家、荒木田麗女(あらきだ・れいじょ)を知っていますか――？
『美人作家は二度死ぬ』『中島敦殺人事件』(論創社、2009年)に次ぐ、菊池涼子シリーズ3作目。
冴えない文学少女、涼子ちゃんが今日もズレた我が道を行く！
鴎たちのヴァンクーヴァー ―小谷野敦 小説集vol.2
小谷野敦の短編小説集、シリーズ第2弾。
書下ろし作品を電子書籍にて刊行。
表題作のほか、掌編一篇。
「鴎たちのヴァンクーヴァー」
――カモメが…僕のランチ、持って行っちゃいました……
藤井旭28歳、カナダの大学院へ留学中。勉強できない友達できない、実は英語も分かりません。
ああ毎日がミゼラブル。こんな青春はいやだあ！
コヤノード128%私小説。
「ピトロッホリーの秋」
1902(明治35)年。スコットランド避暑地で、とある小柄な日本人学者と、ユダヤ人音楽家が出会う。
日本人の名は、夏目金之助。
もしも漱石が留学中、"あの音楽家"と出会っていたら……。
静かな詩情あふれる歴史パラレル掌編。
グンはバスでウプサラへ行く―小谷野敦 小説集vol.1
文芸誌掲載の表題作ほか、書下ろし一篇。
「グンはバスでウプサラへ行く」
1980年代、東京大学青春物語。
ニューアカの洗礼を受け、シラケ世代と呼ばれ、奇妙な自意識を振り回す彼らは「恐るべき子供たち」なのか？
懐かしくってバブリーな私小説。
(『文學界』(文藝春秋) 2011年9月号掲載)
「僕のエメリタス」
上総大介(かずさ・だいすけ)は、新進気鋭のポストモダン哲学者。
しかし順風満帆の人生を送る彼の前に、年上の国文学者、蘭規子(あららぎ・のりこ)が現れて……。